大学受験には「日本史」と「世界史」どちらが有利?選ぶうえでのポイント
※2024年7月1日更新
ブックスドリーム 編集の玉置です。
いつも弊社ブログをお読み頂きありがとうございます。
大学受験で使う歴史科目といえば、日本史と世界史の2つです。同じ歴史科目でも学ぶ内容は大きく異なりますが、より大学受験に有利なのはどちらなのでしょうか?
今回は、参考書や赤本、専門書、医学書、予備校テキスト・教材を専門に15年以上買取と販売を行ってきた弊社が、大学受験における日本史と世界史の違い、それぞれのメリット・デメリット、向いている人などを解説します。日本史A・B、世界史A・Bの違いについても触れるので、ぜひ科目選択の参考にご活用ください。
目次
大学受験をとりまく日本史と世界史の違い
まずは、大学受験をとりまく日本史と世界史の違いについて、受験者数と受験可能な大学の2点を見てみましょう。
どちらのほうが受験者数が多い?
共通テストの日本史B・世界史Bの受験者数は、以下のとおりです。
【共通テストの日本史B・世界史Bの受験者数】
日本史B | 世界史B | |
令和3年度 (1月16日・17日) | 143,363人 | 85,690人 |
令和4年度 | 147,300人 | 82,986人 |
令和5年度 | 137,017人 | 78,185人 |
令和6年度 | 131,309人 | 75,866人 |
日本史の受験者のほうが毎年5~6万人多く、世界史よりも人気が高い傾向が読み取れます。
選択によって受験可能な大学数は狭まる?
日本史と世界史は、どちらを選んでも受験可能な大学数にあまり違いはありません。同じ社会でも、公民には「共通テストは倫理・経済のみ」「二次試験は指定科目から」などの制約が多いことを考えると、より自由に選びやすいといえます。
ただし「語学・国際関係の学部が世界史を指定している」あるいは「日本文化関係の学部が日本史を指定している」場合もあります。該当の学部を目指している人は、あらかじめ志望校の試験内容を確認しておきましょう。
大学受験における日本史の特徴
大学受験における日本史は、世界史に比べて範囲が狭いぶん、詳しく内容を掘り下げていくのが特徴です。より詳しく、日本史を選択するメリット・デメリット、共通テストの傾向、向いている人などを見ていきましょう。
日本史を選択するメリット
日本史はいうまでもなく、日本の歴史を中心に学ぶ科目です。小中学校で学んだ内容をベースにできるうえ、範囲も世界史ほど広くありません。暗記の量も少なめのため、成績もすぐに上がりやすく、勉強のモチベーションも高めに保てるでしょう。
日本史を選択するデメリット(勉強するうえでの注意点)
日本史は世界史よりも範囲が狭いぶん、細かく深い内容を問われる傾向があります。単純な暗記は早めに終わらせて、演習問題で出題傾向を把握し、経験値を積んでおきましょう。政治・経済・文化など、テーマごとに縦の流れを把握しておくことも大切です。
共通テストにおける日本史の傾向
2023年度以降、 日本史の共通テストは、テーマ史、原始・古代、中世、近世がそれぞれ1題、近・現代が2題という構成で出題されています。近現代が3割以上を占めるため、まずはそこを重点的に勉強しておくのがおすすめです。
また、表やグラフ、文献史料、写真などを読み解く問題も、多めに出題される傾向があります。早めから積極的に演習問題に取り組み、資料の読解力を高めていきましょう。
日本史Aと日本史Bの違い
日本史には、日本史Aと日本史Bがあり、その違いは以下のとおりです。
【日本史Aと日本史Bの違い】
日本史A | 日本史B | |
学習範囲 | 開国以降の近現代史 | 古代から現代までの歴史 |
単位(授業数) | 2単位 | 4単位 |
受験できる大学 | 少ない | 幅広い |
日本史Bの学習範囲のほうが広く、日本史Aの約2倍の授業を受ける必要があります。一見すると日本史Aのほうが有利にも感じられますが、実は日本史Aは大学受験の科目としてはほとんど使えません。大学受験を視野に入れている人は、必ず日本史Bを選択してください。
日本史を選択するのに向いている人
ここまで解説してきた特徴を踏まえて、日本史を選択するのに向いているのは、以下のような人です。
共通テストでのみ歴史を使う人
各大学の二次試験とは異なり、共通テストで深い内容、細かい内容はそれほど問われません。そのぶん、暗記範囲の狭い日本史のほうが、世界史よりも効率よく高得点を目指せます。
歴史が苦手な人
日本史は小中学校でも概要を習っており、聞いたことがある出来事・人名・地名が多く登場します。歴史が苦手な人でも取り組みやすく、世界史よりも高得点が期待できます。
日本史・日本文化に興味関心がある人
大河ドラマや小説などで、日本史や日本文化に親しみがある人、詳しい人も多いのではないでしょうか。日本史は世界史と同じく、多くの大学の受験に利用できます。迷った場合は単純な興味関心で決め、楽しみながら勉強を進めるのもおすすめです。
大学受験における世界史の特徴
大学受験における世界史は、日本史と比べて取り扱う地域が多く、浅く広く学んでいくのが特徴です。カタカナでさまざまな人名・地名を覚える必要があるほか、各地域の横のつながりも知っておかなければなりません。より詳しく、世界史を選択するメリット・デメリット、共通テストの傾向、向いている人などを見ていきましょう。
世界史を選択するメリット
世界史は、日本史よりも範囲が広いぶん、それほど深い内容が問われない傾向があります。偏差値の高い大学の二次試験では、世界史のほうが簡単に高得点を狙えるでしょう。実際に早慶レベルでは、日本史より世界史の平均点が高いことが多く「早慶とMARCHの世界史難易度はほぼ変わらない」ともいわれています。
世界史を選択するデメリット(勉強するうえでの注意点)
世界史は範囲が広いぶん、日本史よりも多くを暗記する必要があります。結果が出るまでに時間がかかることを踏まえ、早めに取り組み始めましょう。
また、各地域の縦のつながりだけでなく、ほかの地域における横のつながりも頭に入れておく必要があります。年代や地図を活用して、こまめに内容を整理しておいてください。
共通テストにおける世界史の傾向
世界史の共通テストでは、ヨーロッパ・アメリカ・アジアがよく取り上げられます。日本史とは異なり、特定の時代に偏った出題傾向はありません。
ここ数年は地図を用いた問題が減少していますが、文献・統計資料の読み解きは変わらず頻出しています。教科書の内容を理解していれば解ける問題が多いので、まずはしっかりと基礎を固めておきましょう。
世界史Aと世界史Bの違い
世界史には、世界史Aと世界史Bがあり、その違いは以下のとおりです。
【世界史Aと世界史Bの違い】
世界史A | 世界史B | |
学習範囲 | 近現代史以降 | 古代から現代までの歴史 |
単位(授業数) | 2単位 | 4単位 |
受験できる大学 | 少ない | 幅広い |
日本史の場合と同じく、世界史Bの学習範囲のほうが広く、世界史Aの約2倍の授業を必要とします。そのぶん多くの大学で受験に使えるので、大学受験を視野に入れている人は、必ず世界史Bを選択しましょう。
世界史を選択するのに向いている人
ここまで解説してきた特徴を踏まえて、世界史を選択するのに向いているのは、以下のような人です。
偏差値が高い大学を受ける人
先ほども解説したとおり、世界史は範囲が広いぶん深い内容を問われにくく、偏差値が高い大学の二次試験ではかえって有利に働きます。偏差値60以上の大学を志望している人は、世界史を優先的に検討してみましょう。
海外(国際・語学関係)に興味がある人
世界史で点を得るには、カタカナの地名や人名を多く暗記しなければなりません。海外志向の人は、そうでない人よりも聞き覚えのある単語が多く、興味をもって勉強できるでしょう。特に、国際・語学関係を目指す人には、その後の進路のためにも、世界史の選択がおすすめです。
【結論】日本史と世界史の選択に迷ったら?
大学受験においては、日本史の範囲のほうが狭いぶん結果が出しやすく、世界史よりも若干有利と考えられています。実際にここ数年の共通テストでは、日本史のほうが多くの受験生に選ばれてきました。選択に迷ったら、まずは日本史を優先に考えてみてください。
ただし、偏差値が高い大学を受ける場合は、深く掘り下げられにくい世界史のほうが、二次試験を有利に切り抜けられます。偏差値60以上の大学を志望している人は、世界史の選択も検討してみましょう。
そのほか、日本の歴史や文化が好きなら日本史、語学や海外に興味があるなら世界史と、興味関心や今後の進路にしたがって選ぶのもおすすめです。
まとめ
日本史は日本の歴史のみを扱うため、世界史よりも範囲が狭く、暗記量が少ないぶん結果が出やすいといわれています。日本史・世界史の選択で迷った場合は、まず日本史を検討するのがおすすめです。
ただし、偏差値が60以上の難関大学を目指す場合は、掘り下げられにくい世界史のほうが有利に働くことがあります。二次試験を見据えて、あえて世界史を選ぶのもいいでしょう。
なお、日本史・世界史はどちらも多くの大学を受験できますが、国際・語学系の学部では世界史のみ、日本文化系の学部では日本史のみが試験科目に指定されている場合もあります。該当の学部を目指している人は、あらかじめ志望校の試験内容を確認しておいてください。
当ブログの以下の記事では、受験勉強をするにあたって必要不可欠な参考書の正しい選び方や参考書選びのコツ、高校生におすすめのわかりやすい参考書と教科別・志望校別におすすめの参考書、参考書を買ってから効率よく勉強するためのコツや注意点、参考書の使い方や読み方・書き込みのコツについても紹介しています。是非こちらも参考にして志望校合格を勝ち取ってください。
【関連記事】【中高生向け】参考書・問題集はこうやって選ぶ!失敗しないためのポイントを解説します
【関連記事】参考書・問題集選びは大学受験成功に大きく関わる!参考書・問題集の選び方のポイントについて解説
【関連記事】高校生におすすめのわかりやすい参考書12選!参考書選びのコツまで解説
【関連記事】【大学受験】教科別おすすめの参考書まとめ|入試対策は参考書選びが重要!
【関連記事】参考書の効率的な使い方(読み方)とは?勉強がはかどる活用法を徹底解説!
【関連記事】参考書への書き込みのコツを徹底解説!売る際に支障のない書き込みも紹介
【関連記事】参考書はボロボロになるまでやりこむべき!参考書の選び方ややりこむ方法まで解説
【関連記事】参考書マニアは受験に落ちる?その理由から参考書を正しく選ぶポイントまで解説
【関連記事】「教科書」と「参考書」それぞれの意味や違いを解説!使い分け方も解説します
【関連記事】成績アップしたい高校生必見!数学参考書の選び方や効率的な勉強法を解説
【関連記事】高校数学のおすすめ参考書15選!選び方やレベル別の参考書ルートも紹介
【関連記事】現代文のおすすめ参考書15選!選び方やレベル別の参考書ルートも紹介
【関連記事】【日本史】用途別のおすすめ参考書まとめ|自分に合った1冊を選ぶ方法も解説します
【関連記事】化学のおすすめ参考書12選!選び方やレベル別の参考書ルートも紹介
【関連記事】【用途別】東大英語のおすすめ参考書まとめ|大問ごとの傾向と対策を解説します
【関連記事】【教科別】医学部受験におすすめの参考書!面接・小論文対策もご紹介
【関連記事】鉄緑会の参考書まとめ|なぜ鉄緑会の問題集がおすすめなのかを徹底解説
また、参考書の購入を検討されている方や、自宅に使っていない参考書がある方は、是非弊社の販売サービスや買取サービスのご利用をご検討ください。
弊社は、参考書、専門書、医学書や大学の教科書、赤本、予備校テキスト、塾テキスト、教材といった受験や勉強・資格、学問・研究等に関する書籍を専門に買取と販売を行ってきました。今年で創業から15年目を迎えます。これまでに500万名以上のお客様にご利用いただき、40万件以上の買取と3600万冊以上の取扱い(2024年1月時点)をしてきました。
Amazonマーケットプレイスや楽天市場・ヤフーショッピング・ヤフオク!ストア・メルカリ・ラクマでも多くの参考書・問題集・赤本・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を販売しており、専門店としてネット最大級の品揃えとなっています。
ブックスドリーム 参考書・専門書・医学書専門店(Amazonマーケットプレイス)
参考書・問題集・赤本・専門書・医学書を専門に40万冊以上の書籍を取り揃えています。
参考書・問題集・赤本・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を専門に25万点、50万冊以上の商品を取り揃えています。本店は主に市販の参考書・問題集・赤本・専門書・医学書、2号店は主に予備校テキスト・教材・絶版参考書・古書を出品しています。
ブックスドリーム 学参ストア(ヤフーショッピング) 本店・2号店
参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材専門店 ブックスドリーム 楽天市場店
参考書・問題集・赤本・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を専門に25万点、50万冊以上の商品を取り揃えています。
参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材専門店 ブックスドリーム メルカリShops
参考書・問題集・赤本・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を専門に25万点、50万冊以上の商品を取り揃えています。
参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材専門店 ブックスドリーム ラクマ公式ショップ
参考書・問題集・赤本・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を専門に25万点、50万冊以上の商品を取り揃えています。
Amazonマーケットプレイス・楽天市場・ヤフーショッピング・ヤフオク!ストア・メルカリ・ラクマの弊社ネット販売では、商品到着後30日間の返品保証があります。万が一、商品に不備があった場合は、商品到着後30日間であれば返品が可能です。返品時にかかる送料も負担しているので、実物が確認できないネット購入でも安心して利用できます。
また、Amazonで出店している「ブックスドリーム 参考書・専門書・医学書専門店」では、マケプレお急ぎ便が利用可能です。速達扱いの方法で発送し、最短で翌日にはお届けできるので便利です。楽天市場・ヤフーショッピング・ヤフオク!ストア・メルカリ・ラクマの弊社ネット販売では、全てネコポス・レターパック・宅配便等の速達扱いで追跡番号のある送付方法で発送し、最短翌日、全国2日以内で到着します。
自分にあった参考書を安く手に入れるにはぴったりですよ。
また、受験で使用した参考書や問題集、赤本の処分にお困りであれば、参考書の買取を専門に行っている弊社が運営している「学参プラザ」がおすすめです。「学参プラザ」では、予備校のテキストや教材の買取もしています。
弊社は、参考書、専門書、医学書や大学の教科書、赤本、予備校テキスト、塾テキスト、教材といった受験や勉強・資格、学問・研究等に関する書籍を専門に買取と販売を行ってきました。今年で創業から15年目を迎え、これまでに40万名以上のお客様から買取させていただき、3600万冊以上の取扱い(2024年1月時点)をしてきました。
宅配買取なので全国から利用でき、どこでも送料無料、かつ着払いで簡単に買取を利用できます。また、最新版の赤本や人気・定番の参考書・問題集、人気の予備校テキスト・教材の買取価格保証を多数取り揃えていて、多少の書き込みがある参考書や使用感・汚れ・傷みなどがある参考書も買取可能です。
LINEでの問い合わせやLINEでの申し込みにも対応しており、メールアドレス不要で利用できます。
買取代金の受け取り方法も、銀行振り込みだけでなく、Amazonギフト券、PayPay、LINE Pay、nanaco、楽天edy、Google Play ギフトコード、レコチョク、現金書留と多数用意されています。
査定は、品質基準を満たしたスタッフだけが行うことができ、専門スタッフが一冊一冊丁寧に行っています。
学参プラザではさまざまなキャンペーンを行っており、条件を満たすことでさらにお得に売却することができます。また、以下のようなお得な買取価格アップキャンペーンも行っています。
お客様のご利用が就学困難な子どもたちや恵まれない子どもたちへの支援になる「ボランティアプログラム」も行っています。
ホームページから簡単に申込みができるので、役目を終えた参考書や赤本を処分したいという方は、学参プラザを利用してみてはいかがでしょうか。
弊社の買取サイトと買取事業については以下からご覧頂けます。全国どこからでも送料無料、かつ着払いで簡単にお売りいただけます。
整理やご処分、ご売却に、ぜひお役立てください。
そして、当ブログの以下の記事では、参考書や赤本、大学受験の予備校テキスト・教材を高く売るためのコツやおすすめ買取店も紹介しています。買取サービスを利用するにあたって知っておくべきことや、知っておくと得することを厳選して紹介しています。
【関連記事】参考書は買取できる?買取に出すメリットや高く売る方法までご紹介
【関連記事】【専門店が教える】参考書買取でおすすめ10店と高値で売るための知恵袋
【関連記事】赤本買取でおすすめの6店と買取相場や高く売る方法を徹底解説
【関連記事】予備校テキストの売り方とおすすめ買取店7店を紹介。売る時の注意点も徹底解説
【関連記事】大学受験参考書・赤本の高価買取商品と高く売るコツまとめ
ぜひこれらも参考にして、納得のいく買取につなげてください。
最後までお読み頂きありがとうございました!
投稿者プロフィール
-
参考書・専門書・医学書、大学の教科書、予備校テキスト・教材を専門に買取・販売しています。専門店として創業15年。40万件以上の買取と3600万冊以上の取扱いを行ってきました。 インターネットから申し込みをして宅配便の着払いで送るだけの簡単買取。全国から送料無料。ご希望の方には段ボール無料送付サービスも行っています。
こちらのブロブでは、当社の最新情報や業務風景、スタッフの紹介の他、参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材などに関する様々な情報を投稿しています。